不動産会社の良くない話を聞いたとき、高確率で耳にするのが「レインズ」です。レインズって、本来は便利な仕組みのはずなのに、どうして一部の不動産会社はレインズを正しく使わないのでしょうか? 便利な仕組みで不自由になる、不動産会社の事情ってなんでしょうか?
そもそもレインズって、なんなの?

あの、レインズって、なんなのでしょうね?

いまさら!?

基本的な仕組みくらい、わかってますよ!
レインズとは、国土交通大臣の指定を受けた不動産流通機構が運営する、不動産会社間で利用されているネットワークシステムのことです。Real Estate Information Network System(不動産流通標準情報システム)の頭文字を取ったもので、REINSと書くこともあります。日本中の物件情報がリアルタイムでレインズに集約されており、売り出された物件などを探せるようになっています。


すっごく便利なのに、不動産会社はなんで登録を嫌がるんでしょうね

嫌がってはいないよ。ただ、自社だけで買主も見つけられると両手取引ができてお得だからね、ちょっとチャレンジしたい気持ちが芽生えちゃう。
ちょっとだけ掲載を遅らせて、そのすきに買主が見つかればいいなあ、と思うんだよね

お客さんには迷惑な話なんですけど!
レインズへの情報登録は法律で義務付けられている

でも、レインズへの登録は、宅建業法で義務付けられてるから。このルールはどこの不動産会社も守るよ
レインズへの登録は、専任媒介なら7日以内、専属専任なら5日以内の登録が宅建業法で義務付けられており、未登録は明確な法律違反です。一方、一般媒介契約の場合は登録義務がないため、載せないこと自体は違法ではありません。

レインズに登録したくなければ、一般媒介契約にすればいいんですね!

すでに有力な買主の候補がいるなら、レインズへの登録なしで売買契約を取れるかもね

もちろん、一般媒介契約でもレインズへの登録は可能だよ。そこの判断は不動産会社の戦略や、売主の要望で変わるかな
レインズのメリットは、1社の不動産会社と媒介契約を結んだだけで、全国の不動産会社へ情報が即座に拡散されることです。契約した不動産会社以外も客付けに動いてくれるため、1社が自力で買主を探すより、短い期間で成約できる確率が上がります。
不動産の情報を透明化して、不動産売買をスムーズにしてくれるのがレインズなのです。
仲介手数料が倍!という両手仲介の魔力

レインズを利用して成約できると、売主側の不動産会社と、買主側の不動産会社にそれぞれ仲介手数料が入るよ

ところが、売主も買主も自社のお客さんなら、両方から仲介手数料がもらえちゃう。つまり倍!両手仲介の魅力は、すごいよね

レインズで買主をほかの不動産会社に見つけられると、売主からの仲介手数料しか入らないわけね

損した気持ち!

損してません!
仲介手数料が倍という魅力は非常に大きく、レインズを見てほかの不動産会社から問い合わせがあっても「商談中」などと言って、他社への紹介を拒むような行為をします。これが「囲い込み」です。囲い込みをされてしまうと、売主は早期売却や高額売却のチャンスを逃すおそれがあります。不動産会社が自社の都合で、売主に不利益を与えてしまうわけです。
囲い込みを防ぐ仕組みは用意されている

囲い込みを防ぐにはどうすればいいんでしょうねえ。売主はレインズを見られませんし
レインズは不動産会社のための仕組みで、一般の人は情報を閲覧できなくなっています。

媒介契約を結んだ物件だけなら、レインズでチェックできるよ
不動産会社と媒介契約を結ぶと、IDとパスワードが記載された「登録証明書」を渡され、レインズの売主専用確認画面を見られるようになります。もし、物件のステータスが「公開中」ではなく、何の連絡もなく「商談中」になっていたら、囲い込みが疑われます。定期的にチェックして、きちんと情報が掲載されているか確認しましょう。

そもそも、媒介契約を結んでも「登録証明書」を渡さない、ブラック度が極まってる不動産会社もあるらしいから注意してね

絶対に悪いことをしてそう


