売却を任されるのは、誰もが欲しがるような、好立地・築浅の不動産ばかりではありません。誰も欲しがらない、僻地・築古でボロボロの不動産だってあります。こんな不動産の売却を任せられたら、不動産会社はどのように売るのでしょうか。
売れにくい不動産を任されてしまったら…

駅徒歩20分、築50年、敷地面積52㎡、建ぺい率50%、容積率100%の一戸建てです。どうやって売りましょう?

販売活動をしている振りで!


マジメにやってください!
誰もが欲しがる物件ばかりなら、不動産会社も仕事がしやすいのですが、なかには誰も欲しがらない負動産と呼ばれる物件もあります。

駅から遠いのなら、せめて土地が広ければいいのに。52㎡って駐車場あるのかな…

駐車場はありませんよ
さて、どうやって売ったらよいのでしょうか。
売れにくい不動産の販売戦略 その1|価格を安くする

手っ取り早いのは、売出価格を下げることだね。条件が悪い物件なのに価格が高いと、そもそも興味を持ってくれないからね

価格を安くするのは、すぐにできるので、もうちょっとほかのアプローチも試したいのですが
難しい物件ほど不動産のプロとしての「企画力」が試されます。単に価格を安くするのではなく、買主となるターゲットをよく考え、どのようなアプローチをするのかが重要です。

簡単に言ってくれるなあ。SUUMOで見かけたとき、価格が高いと興味を持ってもらえないよ。価格は一番先に考えることだよ
売れにくい不動産の販売戦略 その2|物件をきれいにする

売れそうにないからといって、誰の目にも手抜きがわかっちゃうのはよくないね。まずは不用品を片づけたり、庭の雑草を刈り取ったり、少しでもきれいにしよう

実はけっこうな高齢者で、そういったことができないんです

そういった場合は業者にお任せしよう。売りたいなら、最低限の費用はかけなくちゃ
売れにくい物件の場合、不動産会社に任せておけば大丈夫、とはいきません。売主も売却に向けた行動が必要です。

不用品などを片づけたら、きれいな写真を撮れるようになるから、SUUMOで興味を持ってもらえるよ

プロのカメラマンを売主さんに提案してみます!(有料)
費用はかかりますが、不用品の処分、庭の整理などの提案をしてくれる不動産会社は、売主のことを考えて販売戦略を立ててくれているといえるでしょう。
売れにくい不動産の販売戦略 その3|物件の特徴を活かす

ところで、どういった建物なの?

商店と住居が一体になった建物です。1階は食堂だったので玄関が広いですよ

じゃあ、飲食店をやりたい人に売れるかなあ。広いスペースはほかの商売に使える可能性があるね
ボロボロでも、ニーズがまったくないとは限りません。「古家付き土地」として解体更地渡しを提案したり、「DIY好きのための秘密基地」として打ち出す方法もあります。
売れにくい不動産の販売戦略 その4|買主の不安を解消する

インスペクション(建物状況調査)の提案もしてみよう
インスペクションとは、専門家が行う「建物の健康診断」です。雨漏りや基礎のひび割れ等の劣化を第三者として検査し、建物の状態を可視化します。売却後のトラブル予防になります。
古い物件ほど買主は「壊れなていないか?」と不安になります。その不安を先回りして、解消しておくのです。

なるほど。これなら古い物件でも、安心につながりますね
「古いから安くします」というより、「築50年ですが、インスペクション済みで構造に問題はありません」といえるほうが、買主の背中を押す効果があります。
多くの提案ができる不動産会社が重要
多くの工夫をした末、何とか物件を売却につなげられたようです。

あんだけいろいろやったのに、売れるまで半年以上かかりましたね…

条件の悪い物件は、いろいろやって、それのどれかが誰かに当たるのを待つしかないからね

で、どんな人に売れたの?

定年退職してから、おそば屋さんを始めたいという人に売れました

えっ。おそば屋さんの修業でもしてたの?

ずっと独学でそば打ちを学んで、ついに隠れ家的なそば屋に向いた物件が見つかったといってました

駐車場もない隠れ家的そば屋なの…?

繁盛するといいですねー


